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韓国の世界遺産は全国、10か所のエリアに点在しています。そのうちソウルには合計3か所あり、約270年間朝鮮王朝の正宮として機能した、昌徳宮(チャンドックン)、歴代朝鮮王の位牌を祀る宗廟(チョンミョ)、朝鮮王陵のうち宣陵(ソルルン)および靖陵(ジョンルン)が該当します。いずれもソウルの中心部に位置し、利便性がとてもよいため観光客も訪れやすい名所となっています。いずれも豊かな自然が残っていることから都会のオアシスとして市民に親しまれています。
昌徳宮
自然の地形を生かし、韓国らしさが魅力の宮殿
昌徳宮(チャンドックン)は、朝鮮王朝の正宮、景福宮(キョンボックン)が文禄・慶長の役(壬辰倭乱)で焼失したあと、約270年のあいだ正宮として機能した宮殿です。中国の紫禁城をモデルとし左右対称のつくりとなっている景福宮とは異なり、昌徳宮は自然のそのままの地形を生かして作られたことが韓国らしいと評価を受けています。昌徳宮の裏手には王族たちの憩いの場として造られた「後苑」が配置されています。
昌徳宮後苑
自然が豊かな王と王族たちの憩いの場
昌徳宮後苑(チャンドックンフウォン)は、王族たちの散策と憩いの場として造られた庭園です。西洋では宮殿の前方に庭園を配置しますが、昌徳宮後苑は宮殿の後ろ側に造成されているのが特徴です。後苑に配置された東屋などの建物は自然のなかにそのまま配置されており、四季折々の豊かな自然が楽しめます。観覧は自由にはできず、ガイドツアーが必須となっています。コースには起伏があることから、運動しやすい服装で観覧しましょう。
宣陵・靖陵
都心にある自然豊かな朝鮮王陵
宣陵・靖陵(ソンルン・ジョンヌン)は朝鮮第9代王成宗(ソンジョン)とその継妃、貞顕王后(ジョンヒョンワンフ)が眠る「宣陵」と、第11代王中宗(チュンジョン)の陵墓「靖陵」があり、2つをまとめて「宣靖陵(ソンジョンルン)」とも呼びます。ともに史跡199号に指定されています。まるで公園のように美しく、散歩を楽しむ人や休息をとる人たちが集まるなど、ソウル市民の憩いの場としても親しまれています。
宗廟
歴代朝鮮王の位牌が祀られる場所
宗廟(チョンミョ)は朝鮮王たちの位牌を祀る場所です。宗廟は1395年に朝鮮初代王、太祖(テジョ)によって創建されました。文禄・慶長の役(壬辰倭乱)によって焼失したあと、再建。その後は位牌の数が増えるにしたがって増改築が繰り返されてきましたが、その建築様式や、宮廷儀式が現在まで続いていることが評価されたことなどから1995年、韓国初の世界遺産として指定されました。土曜日を除き、ガイドツアーによる観覧となっています。
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