朝鮮王朝の五大宮を歩こう | 韓国旅行・韓国観光ならワウソウル

朝鮮王朝の五大宮を歩こう

約500年続いた朝鮮王朝。その歴史を紐解くのに欠かせない場所が王宮です。王や王族たちがここに暮らし政治を行いました。それぞれの宮殿に様々な歴史やエピソードが詰まっています。ぜひ一度訪れて、韓国の宮殿の雰囲気を感じてみてください。

王宮のことを詳しく知りたい場合には、各宮殿で行われている日本語のガイドツアーに時間をあわせて行きましょう。端末機による音声案内の機器の貸し出しを行っているところもあります。王宮をすべて回りたい方におすすめなのは、統合観覧券(10,000ウォン)です。景福宮、昌徳宮(後苑含む)、昌慶宮、徳寿宮と宗廟のすべてに入場できる1カ月有効の観覧券です。チケットを別々に買うより4,000ウォンお得に購入できます。

景福宮

1395年に建設された朝鮮王朝の正宮

景福宮(キョンボックン)は1395年に建設された朝鮮王朝の正宮です。ソウルは「背山臨水」という風水の思想に基づいて選定された都市。景福宮は、その後方に位置する北岳山(プガクサン)を通って流れてくる"気"が最も集まる場所に位置します。光化門を中心に左右対称に配置に建てられたこの宮殿は、中国の紫金城などをモデルにしたものといわれています。文禄の役で焼失したのち正宮の機能は昌徳宮に移りましたが、現在も勇壮な姿が美しく、観光客が最も訪れるスポットとなっています。

昌徳宮

270年間正宮として使われ、自然と調和した世界遺産

昌徳宮(チャンドックン)は1405年に景福宮の離宮として建設されました。文禄・慶長の役を通して他の宮殿とともに焼失。景福宮が再建されなかったため、昌徳宮が正宮として使用されるようになりました。自然や地形を生かして建物を配置したことが韓国らしいと評価され、1997年に韓国の宮殿で唯一、ユネスコ世界遺産に登録されました。ガイドツアーが必須の昌徳宮後苑を除き、自由観覧が可能です。

徳寿宮

都会の中心に位置、西洋と韓国の建築が融合した宮殿

徳寿宮(トクスグン)は都心に位置し、都会のオアシスとして親しまれています。文禄の役のあと、この場所に王が一時的に住んでいましたが、再び住むようになったのは19世紀になってからのこと。朝鮮第26代王の高宗は日本の勢力をおそれ、西洋諸国の大使館に囲まれたこの場所に住むようになります。そのような背景もあり、徳寿宮は西洋と韓国の建築が融合した建造物が多いのが特徴です。歴史を紐解くと朝鮮の激動の過去が詰まっていますが、他のどの宮殿よりも異国情緒豊かな雰囲気が感じられます。

宗廟

歴代王が祀られている韓国初の世界遺産

宗廟(チョンミョ)は王の位牌を祀る場所です。朝鮮初代王、李成桂(イソンゲ)により創建され、ソウルに遷都した翌年の1395年に完成しました。王の死後、位牌が増えるたびに増改築が繰り返されてきましたが、元々このような姿をしていたかのような建築の美しさなどが評価され、1995年には韓国初のユネスコ世界遺産として登録されました。宗廟祭祀は現在でも続いており、毎年5月の第1日曜日に行われます。土曜日を除き、ガイドツアー必須です。

昌徳宮後苑

王や王族たちの憩いの場、四季折々の姿が美しい庭園

昌徳宮後苑(チャンドックンフウォン)は、王や王族たちの憩いの場として造成された庭園です。西洋の庭園が宮殿の前にあるのに対し、昌徳宮後苑は宮殿の後ろに建てられています。自然の地形を生かして東屋などの建物が配置され、四季折々の美しい姿が楽しめます。後苑はガイドツアーが必須で、日本語の案内は1日3回、90分(最終回60分)にわたって行われます。起伏がある道を歩くので体調を整えて出かけましょう。

昌慶宮

春には桜、秋には紅葉が魅力の自然豊かな宮殿

昌慶宮(チャンギョングン)は朝鮮第4代王の世宗(セジョン)が父である太宗のために建立した「寿康宮(スガングン)」がそのはじまり。朝鮮第9代王の成宗(ソンジョン)が祖母、実母、養母のために拡張し、現在の名前になりました。文禄・慶長の役のあとは昌徳宮の離宮として機能。日本統治時代には建築物が破壊され動物園や植物園が作られましたが、改修工事を経て元の姿に近づきつつあります。自然が豊かな宮殿は春は桜が咲き、秋には紅葉が美しく散歩を楽しむにも最適です。

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