韓国の観光地の昌慶宮(チャンギョングン) |
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自然の美しさが感じられる王族たちの生活の場 昌慶宮(チャンギョングン)は、五大宮のうちのひとつで世界遺産に指定された昌徳宮にも隣接し、自然の豊かさが魅力の宮殿です。東洋の宮殿は通常、建物を南向きに建てますが、ここでは正殿などが東向きに配置されています。元々の自然や地形にそって建てたため、このような珍しい配置になったといわれています。春には桜の名所、秋には紅葉が美しいことでも知られており、豊かな自然のなかで暮らした王族たちの生活の趣が感じられます。
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昌慶宮の歴史 昌慶宮は朝鮮4代王世宗(セジョン)が、父・太宗(テジョン)のために建てた「寿康宮(スガングン)」がそのはじまりです。後に9代王の成宗(ソンジョン)が祖母、実母、養母のための住居として拡張したときに現在の名前になりました。文禄の役の際には他の宮殿と同様、焼失してしまいますが、1616年に再建。その後は正宮として使用された昌徳宮の離宮として機能しました。日本統治時代には建物が取り壊され、動物園や植物園が建設された歴史もありますが、その後修復工事がなされ1986年に元の姿に近づいた形でオープンしました。
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[昌慶宮・日本語案内]
*時間:10:00、14:00 *所要時間:約1時間 集合場所は弘化門を入り、玉川橋の横です。 |
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弘化門 1484年に創建された弘化門(ホンファムン)は昌慶宮の正門で、昌慶宮の中心となる正殿、明政門と同様に東を向いています。文禄の役で焼失したあと、1616年に再び再建された状態で現存しており、その価値が認められています。弘化門の先には他の宮殿同様、一般の場所と王の住む場所とを分ける明堂水(ミョンダンス)が流れる禁川があり、そこに玉川橋(オクチョンキョ)がかけられています。
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明政殿/明政門 明政殿(ミョンジョンジョン)は昌慶宮の正殿で即位式や儀式、科挙の試験などの公式行事に使用されました。文禄の役で焼失し、1616年に再建された姿で残っているため、他の宮殿にある正殿のなかでも最も古い建物です。明政門(ミョンジョンムン)は1段、明政殿は2段の台の上に建てられており、弘化門から一直線の位置にある正殿をみると順々に高くなっていくことがわかります。
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文政殿 文政殿(ムンジョンジョン)は明政殿のとなりに位置し、正殿に背を向けるようにして南向きに建てられています。王の執務室として使用された建物で、日本統治時代に壊されたあと、1986年に再建されました。王の後ろに飾られた「日月五峰図」の屏風はこの建物のなかにもあります。
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崇文堂/涵仁亭 崇文堂(スムンダン)と涵仁亭(ハミンジョン)は王と臣下たちが学問的に交流を行った場所。学識を磨くために政事や学問について議論した経筵(キョンヨン)が開かれました。涵仁亭(ハミンジョン)では王が科挙の試験に合格した人たちとの接見にも使われ、建物の前の庭では様々な公演が開かれました。双方の建物ともに1830年の火災により焼失し、その後再建されたものです。
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景春殿/観慶殿 景春殿(キョンチュンジョン)と観慶殿(カンギョンジョン)は寝殿にあたり、王と王妃が日常生活を過ごした場所です。創建当時からこの場所に位置していましたが、何度か火災で焼失。現在は1834年に建てられたものです。朝鮮第22代王正祖(ソンジョ)と第24代王憲宗(ホンジョン)はここで生まれました。また、観慶殿は中宗(チュンジョン)が崩御した場所でもあります。
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通明殿/養和堂 通明殿(トンミョンジョン)は王妃の寝殿として使用されました。寝殿のなかでは最も大きな規模です。正面から見て左側には池があり、その上には小さな石橋がかけられています。現在の建物は1834年に再建されたものです。養和堂は内殿の接待空間、1636年に丙子胡乱で清が攻めてきた際に、当時の第16代王、仁祖(インジョ)がここにとどまっていたことがあります。
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迎春軒/集福軒 迎春軒(ヨンチュンヒョン)は後宮たちが住んでいた場所で、集福軒(チボクヒョン)は回廊。1834年に再建されました。22代王の正祖はこの建物によく出入りし、迎春軒を読書室と執務室として利用し、病により崩御した場所もこの建物です。王がいた場所にしては質素なつくりとなっています。
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内殿址 宮殿の女性たちの生活の場である内殿は、日本統治時代を通してすべての建物がなくなりました。現在では散策路のようになり、宮殿の自然がとても美しく感じられる場所です。
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丘の上から昌慶宮を見下ろしてみよう! 養和堂と迎春軒の後ろの丘を登ると昌慶宮全体が見渡せ、遠くにはNソウルタワーを望みます。そして、この丘の上にはいくつかの史跡があります。風旗台(プンギデ)は1732年に建てられた、風の向きを調べるための器具です。成宗胎室碑(ソンジョンテシルビ)は、もともと京畿道広州市にあったものを1928年にこの場所に移したものです。胎室とは胎盤を保存し埋葬したもので、王家にはこのような慣習がありました。
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春塘池 上から見るとひょうたん型をした春塘池(チュンダンチ)は小春塘池と大春塘池に分かれています。大きいほうの池はもともと王自身が農業を行っていた田んぼでしたが、1909年の日本による破壊の過程で池が掘られました。秋には紅葉が美しく数多くの人たちがここで散歩を楽しみます。この池のほとりにある、八角七層石塔(パルカクチルチュンソクタプ)は1470年ごろに作られた中国の石塔で、李王家博物館を建設する際に購入されたものです。
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大温室 大温室(デオンシル)は韓国最初の西洋式温室で、1909年に建てられてました。植物園として利用され、珍しい熱帯植物を展示。この建物は鉄やガラスを利用して建てられたもの。日本の宮内省で活躍した園芸技師、福羽逸人(ふくばはやと)により設計され、フランスの会社が建設しました。
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観徳亭 観徳亭(クァントクジョン)は射亭(サジョン)と呼ばれその名の通り、弓を射つ場所でした。当初は1642年に翠微亭(チィミジョン)という名前で創建、その後の1664年に現在の名前に変更されました。この東屋の後ろの紅葉がとても綺麗で、歴代王たちがその美しさを詠んだ詩が伝わっているそうです。
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南側―東宮址、闕内各司址 昌慶宮の南側は現在では芝生になっていますが、もともと多くの殿閣が建っていました。観天台を境に西側は皇太子にあたる王世子が政務を行っていた東宮、東側は官庁にあたる闕内各司(クォルネカクサ)がありました。東宮は皇太子にあたる王世子が政務を行っていたところで、隣にある昌徳宮の楽善斉(ナクソンジェ)まで続いていました。闕内各司の中心には軍事を統括する都総府(トジョンフ)や、天文観測などを行った禁漏官直所(クムルクァンチクソ)があり、さらに南側には馬や車を管理する内司僕寺(ネサボクシ)などがありました。
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観天台 観天台(クァンチョンデ)は天文台の役割を果たしたもので、1688年に作られました。ソウルにある観天台は2つで、そのうち1つがこの場所にあります。
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観覧時間および料金 [観覧時間]4月~10月 09:00~18:30 11月~3月 09:00~17:30 12月~2月 09:00~17:30 |
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[入場料]
大人1,000ウォン・団体(10人以上)800ウォン 学生(7歳~18歳)500ウォン、団体(10人以上)400ウォン * 入場券販売は観覧終了時間の1時間前まで 昌徳宮とは含陽門を通して接続しているため、昌徳宮の観覧も可能です。 |
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四季折々の姿を見せてくれる昌慶宮を訪れてみよう! 昌慶宮はかつての建物がなくなり芝生や森が多く感じられますが、その分四季折々の美しい宮殿の姿をみせてくれます。正宮である景福宮や、世界遺産にも登録された昌徳宮と比べると、観光客が訪れる機会は少ないかもしれませんが、自然と調和した美しい宮殿をぜひ歩いてみることをおすすめします。 |
店舗名 | 昌慶宮 (チャンギョングン/창경궁) |
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観光エリア | 大学路 |
住所 | 서울특별시 종로구 창경궁로 185 ソウル特別市 鍾路区 昌慶宮路 185 地図を見る |
アクセス |
・ソウル地下鉄4号線 恵化駅(へファヨク、혜화역、Hyehwa) 4番出口 徒歩10分
・ソウル地下鉄3号線 安国駅(アングクニョク、안국역、Anguk) 3番出口 徒歩20分 |
電話 | 02-762-4868(+82-2-762-4868) |
FAX | 02-762-9514 |
ホームページ | http://cgg.cha.go.kr/ |
営業時間 | 4月~10月 09:00~18:30 11月~3月 09:00~17:30 12月~2月 09:00~17:30 * 入場券販売は観覧終了時間の1時間前まで |
定休日 | 毎週月曜日 |
クレジットカード | VISA/MASTER/JCB/アメックス |
言語対応 | 一部スタッフ可 |
入場料 | 大人1,000ウォン・団体(10人以上)800ウォン 学生(7歳~18歳)500ウォン、団体(10人以上)400ウォン |
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主なサービス | ||||||
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